すしとはあまり関係ない話
東京大学総合研究博物館で2001年に行われた公開講座をまとめたもの。植物学者の大場秀章がとりまとめ、魚類の専門家の望月賢二・坂本一男、エビ・カニの武田正倫、貝類の佐々木猛智が参加している。 大場氏の序論は熟れ寿司から早鮨(江戸前寿司など)への歴史的展開を押さえ、なおかつみずからの専門分野である植物から、ワサビやショウガを取り上げている。しかし概説的すぎるし、ワサビの話も突っ込んだところがなくてつまらない。その他のメンバーもそれぞれの担当分野に従ってマグロ、ヒラメ、車海老、アワビなどを取り上げているのだが、生物学的特徴を挙げるに留まっている。すしネタというのは単なる入口にすぎず、すしネタとしてのマグロがどうであるかといった話は全然なされないのである。非常に不満で、残念であった。ただし、佐々木氏の回については良心的な態度が見られる。 公開講座のためと称して寿司屋を回ったようだが、単なる贅沢以上の意味があっのか。
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